外壁塗装の塗装手順について
外壁塗装会社を決定し、塗料種類や色を決めて見積もりをしてもらい、納得できればいよいよ実際の塗装工事が始まる事になります。
この塗装工事の手順の概要について説明したいと思います。
塗装手順について
仮設足場の設置
まず最初に塗装業者が依頼した足場業者によって、外壁に沿って作業用の足場が組まれます。
工事の安全性を確保するため、これは法律で規定されており、必ず設置する必要があります。
高圧洗浄
足場が組まれ、保護用シートで覆われると、塗装業者による作業が始まります。
その施工として、初めに高圧洗浄機等で外壁の汚れやコケやカビを綺麗に除去します。
この作業が十分に行われないと、せっかく塗った塗膜が剥がれやすくなったり、塗膜品質を劣化する要因となります。
下地調整
次に少し口の開きが大きく、塗膜で補修できないクラック等をシーリング剤で補修します。
このクラック等の補修が十分でないと、クラックがさらに口を開き、雨水が浸透し住宅躯体を濡らす結果を招く事もあります。
この様に外壁塗装は、塗料を塗って外観を綺麗にする事だけが目的ではなく、住宅を短命化させないためのメンテナンスのリフォームであり、塗装前の工程がしっかり行われる事が大切なのです。
養生
そして塗料が付いてはいけない所をビニールシート等で養生してようやく塗装作業が行われます。
塗装作業
外壁塗装では、一般的に下塗りを行い、その塗料が乾いてから上塗りを2度塗りする「計3回塗り」が基本です。
DIYで外壁塗装を行う場合には、市販の外壁塗装用塗料を1回塗りで行う事が多く、この点がプロの仕事と素人のDIYとの違いの一つと言えるでしょう。
2度塗りの塗装作業が終わり、塗膜が乾燥した頃に、塗装作業に不備な点がないかを最終確認されます。このチェックが終わると、保護シートが外され、足場が解体搬出され、全ての作業手順が終わります。
最後に
以上の様に、単に塗料を塗るだけではなく、いくつもの工程があり、また工程が変わるタイミングで乾燥等の為に、1日程度の間隔を開けられる事もあり、面積にもよりますが、全ての手順を終えるには10日程度の工期を擁するのが一般的です。
建物の大きさや、雨天等にも左右されるので、実際には施工を依頼した業者にしっかりと確認を取っておくようにしましょう。